本日は葬儀の際に使用するドライアイスによるご遺族様の
中毒死報道について、現役葬儀屋が解説致します。
先日ニュースになり報道されていたドライアイスによる
中毒死事故。
ご遺族様が故人の入られた柩に頭を入れるように付き添われて
いた際に起きた事故という情報です。
ここ数年で３件ほどの事故が起きているようです。

ドライアイスは二酸化炭素を固めて製造された物で、その
気化する際の冷気やドライアイスその物の冷却効果で遺体の
腐敗を遅らせる物です。

温度はマイナス７０°近いので触ると火傷するくらいの冷え方です。
そして個体は気体に変化し、ガスとして昇華されていきます。
このガスを大量に吸い込むと中毒を起こす可能性が高いです。

しかし、葬儀の際にご遺体保全の用途としてドライアイスを何十年も
使用していますが、弊社では報道のような事故は起きておりません。

ご自宅で、ご遺体を安置する際にも使用しますが、定期的に換気
をお願いする事で、そのような中毒死するようなガスは充満しませんし、
約１０キロほどのドライアイスが部屋中に充満する前に外から流入する
空気に攪拌されますので、まず心配はございません。

注意して頂きたいのは、今回のような柩に充満した二酸化炭素ガスを
一気に吸い込んだ場合でしょう。
私たち、葬儀業者が今後、故人様との接触時に一層気を付けて、ご遺族様に
お声掛けをしていかなければならない事案です。