「交通安全は成田山」と言われる成田山不動尊。毎年初詣には大勢の参拝者でにぎわい、普段も交通安全の祈祷殿には車が並びます。
成田山はドライバーと車輌を一緒に、祈願を行った初めてのお寺です。
終戦直後に、原子爆弾が投下された広島にいる息子の安否を気づかい、自動車で向かおうとした両親が無事到着できるようにと、自動車をご祈祷してもらったのが始まりと言われています。
大阪の鬼門に当たる京阪沿線・北河内地域の安全なる発展を願い、京阪電鉄が千葉県成田市の成田山新勝寺に大阪別院の建立を依頼。「香里遊園地」を枚方に移転し（現在のひらかたパーク）、昭和9年この地に開創されました。
その縁により、京阪電鉄の客車には成田山の御守りが祀られています（男山ケーブル線を除く）。地域の人々の悩みや願いを真摯に受け止め、諸願成就にと、いつでも山門は開かれています。例年NHK連続テレビ小説の出演者らが豆をまく節分祭では「福は内、福は内」と連呼し、「鬼は外」とは言いません。お不動様の前では「鬼」ですら改心させてしまう成田山なのです。